EREとウエスト、東北で低圧太陽光をバルク開発

ENEOS(エネオス)リニューアブル・エナジー(ERE、東京都港区)とウエストホールディングスの連結子会社ウエストエネルギーソリューション(ウエストES、広島市)は、東北エリアにおける太陽光発電所の開発で協業する。多数の低圧事業用太陽光発電所を集中して建設する「バルク開発」を想定する。7月16日に発表した。

 同事業は、ウエストESが開発・建設した太陽光発電所を、EREが譲り受けるもの。50件、合計出力5MW規模の発電所を順次着工、建設していく。EREは、取得した発電所の電力をオフサイトPPA(電力購入契約)サービスに活用する(需要家は未定)。

 国内では大規模な太陽光発電所の適地が減少している。EPC(設計・調達・施工)サービス事業者としての実績を持ち低圧事業用太陽光の開発にも取り組むウエストESと、発電所開発に加えて蓄電池活用やPPAに強みを持つEREが協業することで、適地が減少している事業環境でもスピード感を持った発電所の開発が可能という。

 EREは、国内で120カ所以上の太陽光・風力・バイオマス発電所を運営または建設中で、洋上風力発電を含む複数の大型プロジェクトも計画する。ウエストHDは、太陽光発電所の開発・建設・販売や再生事業、ASEAN諸国の太陽光発電所の開発・建設を中心として、国内外で200万kWの電源開発に携わっている。