「FIP転+蓄電池」対象にファンド組成、九州4カ所で60億円

みずほ証券、ニシム電子工業(福岡市)、ブルースカイソーラー(東京都港区)、ブルースカイアセットマネジメント(東京都港区)は7月15日、国内初となる太陽光発電併設型大規模蓄電池導入ファンドを組成すると発表した。

 ファンド総額は約60億円で、大分県と鹿児島県に位置する太陽光発電所4カ所に蓄電池を設置する。発電所の合計出力は約8MWで、一般家庭約2500世帯分の電力使用量に相当する。蓄電池容量は約30MWhになる。4件とも固定価格買取制度(FIT)で売電してきたが、蓄電池設置後はフィード・イン・プレミアム(FIP)による運用となる。

 個々の太陽光発電所は以下の通り。(1)太陽光パネルの出力1.681MW、予想年間発電量約211万6000kWh、蓄電池容量5.484MWh、稼働開始時期2026年3月。(2)パネル出力2.4MW、予想年間発電量約331万8000kWh、蓄電池容量7.404MWh、稼働開始時期2026年3月。(3)パネル出力2.213MW、予想年間発電量約270万kWh、蓄電池容量7.404MWh、稼働開始時期2026年9月。(4)パネル出力1.935MW、予想年間発電量約235万kWh、蓄電池容量7.404MWh、稼働開始時期2026年3月。

 みずほ証券は、ファンド組成、投資家・レンダーの招聘を担当する。ニシム電子工業は、蓄電池メーカーのパワーエックス(PowerX、岡山県玉野市)と共同で太陽光発電併設型の蓄電池パッケージを提供するとともに、エネルギー管理システム(EMS)「タメルバ・イーエムエス(TAMERBA EMS)」を用いて効率的に制御する。

 また、ブルースカイソーラーは、蓄電池の設置工事時や発電設備の保守管理、ブルースカイアセットマネジメントは、アセットマネジメント業務を担当する。