東芝系製造会社、バーチャルPPAでメガソーラーから環境価値

ENEOSリニューアブル・エナジー(ERE、東京都港区)と豊前東芝エレクトロニクス(福岡県豊前市)および東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS、川崎市)は7月8日、豊前東芝向けに環境価値を供給するバーチャルタイプのオフサイト型PPA(電力購入契約)を締結したと発表した。

 EREが運営する九州エリアの太陽光発電所2カ所、合計出力約1.91MWの発電設備が発電した電力と非FIT非化石証書を、アグリゲーターである東芝ESSに供給する。電力供給量は年間約229万kWhの見込み。

 東芝ESSは、調達した電力を日本卸電力取引所(JEPX)へ市場売電し、豊前東芝エレクトロニクスと締結したバーチャルPPAに基づき、非化石証書を豊前東芝エレクトロニクスに供給する。豊前東芝エレクトロニクスにおけるCO2削減効果は年間約955tを見込む。

 豊前東芝エレクトロニクスは、東芝グループで半導体事業とHDD事業を展開する東芝デバイス&ストレージ(川崎)の製造グループ企業の1社。東芝デバイス&ストレージグループのカーボンニュートラルビジョンに基づき、2030年度までに製造拠点のCO2排出量100%削減を目指している。